いつか思い出す夜のこと(8/2~8)
大井町の懐を覗きみる
こういった裏路地が好きで、それはどうしてなんだろうな、と改めて考える。街灯だとか看板だとかそういった個々のアイテムが魅力的なのはもちろんあるのだけれども、それよりも、なんだろう。ホッとする感覚を覚えてしまうのだ。少し感覚的で伝えられる自信がないが、世間一般に「善い」とはされない空間(整理整頓されていない、清潔に保たれていない、場所によっては法律に則ってもいない)、そんな空間が存在しているということに、なんというか安心感を覚える。街のもつ懐の深さに安心するのだ。
南西側に百貨店があり、北東側にこんな路地が残っている。都市ならではの姿だなあと思う。どちらが良いとか悪いとかではなく、画一的でない多様性を備えたその姿には懐の深さと共に、たくましさを強く感じる。
街灯の形を活かして掲出されていた東京2020のフラッグに、思わずおおっと声が出た。正直ミスマッチな感じはあるが、この路地がノスタルジックな遺構でもなんでもなくて、2020年の今も機能していることをありありと示している。大井町、好きだなあ。次はぜひ夜に訪れたい。色々それっぽく語ったけど、シンプルに良さそうな飲み屋が多いのです。
仕事が忙しくなると外ランチがうまい(7/27~31)
こちらはお初のアジフライ。低温で揚げているからだろうか、予想外に白めのビジュアル。これが大当たり。白ご飯と共にわしわしと食べる。卓上の調味料を色々と試したが、結局のところカラシ醤油が最強だった。今後はアジフライが食べたくなったら足を運ぶことになりそう。
■7/28(火)
・7時15分起床。寝ながら考えていたアイデアをうとうとしながらまとめる。こうして企画書に落とすとどうも微妙なアイデアに思えてしまうのは一体なぜなのか。ひとまず打合せに向けてまとめきる。
・昼食はブラウンマサラではなく、プラウンマサラ。無印カレーの個人的ツートップの一角。しかし最近馴れてしまったのか、前ほどの感動はない。グリーンのワントップ体制に移行しつつある。
■7/29(水)
・7時45分起床。ここが踏ん張りどころ。予定していた起床時間よりやや遅れておりドキドキするが、大丈夫。出来るはず。シャワーを浴びて朝食はあんバタートーストとヤクルト、あと時間削減のために買い置きのカフェラテ。餡ペーストを無事に使い切る。午後から出社のためシャツにアイロンをかけてスタンバイ。捌くべきメールを3件ほど捌き、肝心の企画書着手。筆が止まったので一度日記に移行。自動書記に近い形でこの文を打っている。脳が違うことを考えている感触がする。そういえば昨日と今朝と体重を測ったところ、さして食事を減らしたり走ったりしていないのに予想外に減っていた。脳が一番のエネルギー食いだとはよく聞いていたが、それでだろうか?など書いていたら企画書が書けそうになってきたので離脱。
・Twitter経由でxiangyu(シャンユー)というアーティストを知った。水曜日のカンパネラのPが新たに手掛けられている。正直なところ音楽性がどうのこうの以前に、写真にうつる彼女が妙に魅力的なのです。表情がいいなあ。素敵だ。
■7/30(木)
・6時半起床。洗い物をして洗濯を回し、その間に朝食を食べて筋トレを行い、やがて干す。曇りなので外干しに。作業にできるだけ集中したいので8時半には業務を開始する。雑務をこなして9時半からリモート会議。その矢先になったのは緊急地震速報。相手先は大阪メンバーだったので、一人だけバタバタと机の下に潜り込み、数分間ほど会議から姿を消すことになった。ともかく、地震が無くて良かった。
・昼食は無性にうどんを食べたくなり、自転車圏内のうどんおりぜさんへ。食べログの点は普通なんだけどGoogleが50件近い書き込みで☆4.7と衝撃的なスコアなので気になっていた。住宅街に佇む古民家風の佇まい。玉砂利の敷かれたアプローチより入店すると、うどん屋さんというよりも古民家カフェな雰囲気。
うどんは本格派。大阪の名店「讃く」さんのような全粒粉?の麺は柔めでありながらしっかりとコシを残していて、かなりレベルが高いと思う。出汁は東京風なので正直そこまで好みではないけれど、普通に美味しい。天ぷらも予想以上のボリュームかつ別添えで来て驚いた。ここも良いな。うどんが食べたくなったら再訪あり。
■7/31(金)
・勝負の日ふたたび。7時過ぎに起床、朝食などを早々に終えて8時ごろから作業開始。いそいそと企画書をつくり投げ込む。10時過ぎに家を出て会社へ。午前中から出勤するのは久しぶり。駅までいつもの道を歩いていると、植木にタワシが挟まっていた。
タワシってこうやって収穫されるんだ、というコメントと共にツイートしようと思い立つも、駅につくころには冷静さを取り戻しあまり面白くないことに気付く。もうちょっと実っぽく、金具のところが小枝に引っ掛かっていたりすればあるいは。blogで成仏させておく。
・会社にて数本の会議をこなし、遅がけのお昼ごはん。たまに食べたくなる、はしごのバイコウダンダン麺。
・帰社後は雑務など。デュアルモニターとワーキングチェアはやっぱり最高である。とにもかくにも椅子が欲しい。ひととおり終えて、18時半ごろ退社し近くの本屋へ。販促コンペの一次審査結果発表。どきどきしながら販促会議を開くも、残念ながら今回は落選していた。割合自信があったので悔しい。出したのはクレディセゾンで、成人式をフックにしてクレジットカードを訴求するアイデアだった。こうなるとアイデア被りで、より洗練されたプランが通過していてほしいところ。
・寝る前にジャンププラス。BUNGOが1話から30話近く無料だったので読んだ。いまにして思うと野田のキャラクターは崩壊しちゃいないか?最近は日常シーンがほとんど無いからそう思うのかもしれない。しかしストイックな中学生が多いな。この手のストイックさに触れると、自分も頑張らねえとなぁという気持ちになるのでたまに読むと良い。メンタルに効くレッドブルみたいなもんである。あくまで精神的に落ち着いている時に限って効能を発揮する点に注意が必要。
cero/Summer Soul
7月26日(日)は学芸大学駅に出かけて古本屋巡り。選書が好みのお店を発見し「異郷」という一冊を購入。「旅への憧れ」と題された導入の文章に見事にやられた。海の青さを聞けば、その青を自分で確かめたくなる。旅はもちろんのことながら、夏を恋しく思う気持ちにとてもマッチしたのだ。
7月後半にも関わらず梅雨はずるずると続いていた。特にこの日の天気は荒れに荒れていて、一日中雨が降ったり止んだり。油絵みたいにゴツゴツと折り重なった雲がやりたい放題しやがり、ようやく晴れ間が覗いたかと思えば、やがて天気雨が降り出した。そしてこの曲のフレーズを思い出す。
彷徨ってるつもりで
コーナーを曲がり切った時に雨雲が
山の向こうに見えたけど
降り出したのは天気雨
名曲はいつ聴いても良いものだけれど、当然この曲は夏が良く似合う。そしてこの曲と言えばSMAP×SMAP。ceroがSMAPと一緒に歌っている姿を見たとき、なんというか大袈裟でなく世界が変わったような気がしたことを覚えている。何様だわたしは。自己弁護すると、彼らのことをそれぐらい身近なアーティストだと勝手に思っていたのである。全然自己弁護になってねえな。。
傘を差さずに
濡れたまま歩く人たち
やがてすぐ雨はどこかへ消えて
見たことない夕暮れに
この日は一日中荒れた天気だったから、行き交う人々は天気雨でもみんな傘を差していて、そして誰もがマスクを着用していた。これも見たことない夕暮れかもしれない。あまり喜ばしいものではないが、世界は確かに変わってしまったのである。
8月に入るとようやく梅雨は明け、そしたらノータイムで灼熱の日々がやって来た。夏への恋しさは急激に薄らいだが、旅への恋しさは日々募るばかり。どこへも行けないならいっそ車でも借りて、この曲をBGMに東京都内を彷徨うのもオツかもしれない。果たしてN-BOXでも様になるだろうか、その点だけが不安。
やまちゃんのチャーハンとかね萬六本木のもつ鍋(7/23~25)
■7/23(木)
・仕事に行く奥さんを見送り、さてということで家事をこなす。午前中を忙しなく過ごした後に、どうしてもチャーハンが食べたくなり近所の名店「やまちゃん」へ。
とんねるずの「きたなシュラン」で紹介されたらしいが別段汚くはない。ただ、かなり濃ゆい昭和の趣である。めちゃくちゃ愛想のよい接客担当のおばちゃんと、驚くほど動きの緩慢な料理担当のおじちゃん、二人による夫婦経営。しかし侮るなかれ、緩慢なおじちゃんは中華鍋を持つと、途端にメカニカルでスピーディーな動きを披露するのだ。チャッチャチャッチャと規則的に鳴る鍋音をBGMに待つこと数分。
チャーハン税込600円。中華スープ付き。チャーシューがごろごろと気前よく入っており、とても満足度が高い。ボリュームも十分。あと角切りにした筍が入っていて、これがまた食感のアクセントになってよい。チャーハン欲を綺麗に満たして帰宅する。
・夕方ごろランニングに出る。駒沢公園まで行ってぐるっと回って6km少々。雨の合間を狙ったが、結構降られてしまった。
■7/24(金)
・この日は前週に下見をしていた南町田グランベリーパークへ。お目当ては映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」。遠出をする必要は正直ないが、最近流行りのギリギリ都内の旅である。序盤、長澤まさみの相棒役の子を広瀬すずだと勘違いして、海街ダイアリーの組合せ再び!!などとテンション高く観ていたら、しばらく後の着飾るシーンで別人だと気付き一人恥ずかしい思いをする。後ほどそれとなく奥さんに尋ねると、同じように勘違いをしていたのでホッとした。関水渚という女優さん。ググったらやっぱり似てるという声が多い模様で、さらにホッとする。映画は抜群のエンタメ作品でこの夏マスト◎です。
■7/25(土)
道中プリンスホテルでビアガーデンを行っていたが、びっくりするほど閑古鳥が鳴いていた。あと増上寺の大きさに驚くなど。東京タワーを見上げてからは大江戸線の赤羽橋駅へ移動し、六本木へ。夜の外食において自らに課しているルールを破ることになるが、ここ以上のもつ鍋屋を知らないんだから仕方ない。かね萬六本木さん。
ここのサガリ焼きはほんと絶品。
もつ鍋は無水で、日本酒のみで煮込んでいるそう。お値段はそれなりにするが、立地を考えるとむしろ高コスパ。正直六本木という街の雰囲気があんまり好きではないので、ここを狙ってピンポイントで来るようにしている。ビールに始まり、もつ鍋と言えばということで芋焼酎をロックでいただいた。これが肉の脂とたまらなく合うので、やっぱり肉料理には芋焼酎だよな…などしみじみと思う。調子に乗ってラスト一杯に佐藤の白を飲んだが、良い酒は最初の方に飲まないと味が分からなくなるので勿体ない。しっかりと酔って帰宅。
三本立ての夢を見る(7/19~22)
環七沿いにある超エモい名店。米次郎?という店名があるようなのだけれど、なぜか「よりみち」と称されている。
訪れるのは3回目。ゲソ天そばが美味い、という口コミを見て実際にそれが美味しかったので、以降ゲソ天そばが食べたい時に訪れる店となった。少し甘めのだしは、天ぷらをひたひたにしながら食べるのにとても合う。蕎麦だしと言うよりも天つゆといった風情。麺はまあボソボソとしているのだけれど、ちょっと置くとつゆを吸ってきて味がこなれる、するとなぜか美味いのです。環七を走る車の騒音と毎度流れている昭和映画をBGMにしながら、市民プールのベンチみたいな椅子に座って無心で食べて、軽くトリップする。すごいお店である。青森に思いを馳せる(7/17~18)
これが大当たり。突き出しが雲丹と生湯葉の餡かけ、湯むきしたフルーツトマトのおひたし。出てきた時点でもう間違いないとわかるグッドルッキング。
ぬたの和え物、海老しんじょの揚げもの、鱧の天ぷらなどなど、どれもこれも素晴らしく美味。個人的に肉を欲していたこともあって、出色だったのがこちら。ざぶとん塩焼き。
これがもう火入れから味付けから抜群で、終始にんまりしながら食べていた。噛めば噛むほど押し寄せてくる旨味がもうたまらない。〆に麺も頼んだけれど、ひとつ頼んだものを2人分できちっと分けて持ってきてくれて、そして当然のごとく美味で滋味深く染み渡る。いやー最高。最高。当日予約で遅がけなら、ということで20時半から席が取れたのだけれど予約で満席だった。多分キャンセルとかで奇跡的に空いたのではなかろうか。日本酒のラインナップも素敵で、ほんとは行くはずだった青森に思いを馳せながら田酒と豊盃をいただいた。完璧なリベンジである。お会計は2人で12000円弱。超リーズナブル。交通費も考えたらむしろ黒字。しかし、いつか落ち着いたら青森にGoToしたいなあ。これで二回延期を食らったので、次回は三度目の正直。