大井町の懐を覗きみる

 8月1日土曜日。BUNGOに感化され早朝からストイックに走ろうと意気込んだのに、盛大に寝坊をして8時過ぎ起床。中学生に圧倒的に負けている。
 
 気を取り直してこの日は大井町、阪急百貨店の大井食品館へ。何の流れだったか、前夜クレジットカードのポイント話になり、大阪時代に使っていたStaciaカードを調べたところS-POINTを4500ポイントほど貯め込んでいたことが発覚したのだ。すると記憶は結びつくもので、たしか大井町に阪急があったはず、ということで調べるとビンゴである。これでテンションは最高潮、気分は完全に臨時収入。そんなわけでの大井食品館です。フロア内をぐるりと2周ほど巡り、やはり肉でしょうということで肉屋へ。100gで1500円近いイチボを200g、あとマルチョウと普通のロースを100gずつ、以上にて綺麗にポイントを使い切った。大井町ではStaciaカードを使う人は相当少ない模様で、各テナントのレジに「このカードは使えます」と注意書きが貼っている。
 
 その後は昼から作業をしたかったので奥さんと別れてひとり帰宅。ついでに少しだけ、大井町駅の北東側にある裏路地を覗く。

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 街灯の形にとても味があって、今度はこれが灯る時間帯に訪れたいなと思う。配線の混雑っぷりもよい。失礼ながら、どれか一本ぐらい切れても大丈夫そうな。

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 こういった裏路地が好きで、それはどうしてなんだろうな、と改めて考える。街灯だとか看板だとかそういった個々のアイテムが魅力的なのはもちろんあるのだけれども、それよりも、なんだろう。ホッとする感覚を覚えてしまうのだ。少し感覚的で伝えられる自信がないが、世間一般に「善い」とはされない空間(整理整頓されていない、清潔に保たれていない、場所によっては法律に則ってもいない)、そんな空間が存在しているということに、なんというか安心感を覚える。街のもつ懐の深さに安心するのだ。

  南西側に百貨店があり、北東側にこんな路地が残っている。都市ならではの姿だなあと思う。どちらが良いとか悪いとかではなく、画一的でない多様性を備えたその姿には懐の深さと共に、たくましさを強く感じる。 

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 街灯の形を活かして掲出されていた東京2020のフラッグに、思わずおおっと声が出た。正直ミスマッチな感じはあるが、この路地がノスタルジックな遺構でもなんでもなくて、2020年の今も機能していることをありありと示している。大井町、好きだなあ。次はぜひ夜に訪れたい。色々それっぽく語ったけど、シンプルに良さそうな飲み屋が多いのです。